ISO VG(粘度)について

ISO VGは工業用潤滑油の粘度グレードを表します。
基本的に数字が大きいほうが硬いオイルです。
硬いオイルのほうが油膜が強い反面、抵抗が大きいため省エネ性や低温時の始動性が悪くなる傾向にあります。

工業用潤滑油粘度グレード(数値はすべて【mm2/s(40℃)】)
 粘度グレード   動粘度の中心値   動粘度の下限値   動粘度の上限値 
 ISO VG2       2.2       1.98       2.42
 ISO VG5       3.2       2.88       3.52
 ISO VG5       4.6       4.14       5.06
 ISO VG7       6.8       6.12       7.48
 ISO VG10      10        9.00      11.0
 ISO VG15      15       13.5      16.5
 ISO VG22      22       19.8      24.2
 ISO VG32      32       28.8      35.2
 ISO VG46      46       41.4      50.6
 ISO VG68      68       61.2      74.8
 ISO VG100     100       90.0     110
 ISO VG150     150      135     165
 ISO VG220     220      198     242
 ISO VG320     320      288     352
 ISO VG460     460      414     506
 ISO VG680     680      612     748
 ISO VG1000    1000      900    1100
 ISO VG1500    1500     1350    1650
 ISO VG2200    2200     1980    2420
 ISO VG3200    3200     2880    35200

オイルの粘度には上記の工業用のISO VGという粘度グレードのほかにも車両用のSAE粘度グレードというものも存在します。
下にSAE粘度グレードの一覧表を掲載いたしますので、ご参考にしてください。
例えば、SAE10WのエンジンオイルとISG VG10の工業用オイルでは動粘度が全く異なるため注意が必要です。
SAE10WのエンジンオイルはISO VG32とほぼ同じ動粘度であるため、ISO VG32の油圧作動油として使っても
大きな問題はないと言うことができます。
ただし、オイルはそれぞれの用途で最大限の能力を発揮するように設計されているため、専用のオイルを
使ったほうが良いケースがほとんどです。

【参考】出光品エンジンオイルの粘度比較(一例)                                    
 SAE粘度   40℃動粘度(mm2/s)   100℃動粘度(mm2/s)   流動点(℃)       商品名
10W     40.70     6.44  ー42.5 モーチブS-310CF
30     56.51     7.99 ー37.5  モーチブS-330CF
10W-30     80.30    12.10  -45.0 ワールドスペックCK-4 10W-30など 
15W-40    118.9    15.58  ー42.5 ワールドスペックCK-4 15W-40など 
10W-40     92.49    13.91  ー40.0 イクスDH-2

【参考】出光品ギヤオイルの粘度比較(一例)                                          
 SAE粘度   40℃動粘度(mm2/s)   100℃動粘度(mm2/s)   流動点(℃)       商品名
75W     47.4     7.7  ー37.5 ギヤTH75
80     72.58     9.524 ー30.0  ギヤHE80など
90    183.4    17.98  -17.5 ギヤHE90-S
140    361.1    18.51  -15.5 ギヤHE140-S
75W-80     54.3     9.1  ー45.0 ギヤTHマルチなど
80W-90    140.4    16.27  ー35.0 デュアルギヤなど          
トップページに戻る