粘度と粘度指数について

潤滑油にとって一番大切な要素が粘度、つまりオイルの硬さです。
基本的に数字が大きいほうが硬いオイルです。
硬いオイルのほうが油膜が強い反面、抵抗が大きいため省エネ性や低温時の始動性が悪くなる傾向にあります。
低温時の始動性が悪くなる原因は、オイルの温度が下がることによってオイルが硬くなることです。

粘度と似た言葉で「粘度指数」というものがあります。これは粘度とはまったく違う指標になります。
粘度指数はVI(Viscosity Index)という略称で表され、「オイルの粘度変化のしにくさ」を数値化したものです。
粘度指数の高いオイルは温度によって粘度が変化しにくいため、温度が上がっても下がっても粘度変化の度合いは緩やかになります。
つまり粘度指数の高いオイルは、寒い環境でも始動性が良く、高温の機械の中でも強い油膜を保持する良いオイルということです。
粘度指数の高いオイルの代表格「スーパーハイドロST」と他の油を比較してみましょう。

【高粘度指数油圧作動油スーパーハイドロ32STと一般油圧作動油32番との比較】                   
     油種名   粘度グレード  粘度指数    40℃動粘度     100℃動粘度     流動点   
 スーパーハイドロ32ST     32   151    31.86   6.269   ー47.5℃ 
 一般油圧作動油    32   105    31.81    5.436   ー40.0℃ 


上記のとおり、スーパーハイドロ32STは40℃粘度はほぼ同じですが
100℃動粘度が高く(=高温域での油膜強さが高い)
流動点が低い(=低温流動性が高い) 優秀なオイルであることがわかります。

まとめ
粘度の高いオイルは硬いオイル、粘度指数の高いオイルは優秀なオイル

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